4月 4-5

ボルドー右岸シャトー訪問

ヴィユーシャトー・セルタン


2002年バレルテイスティング

ヴィユーシャトー・セルタン訪問

ポムロールの新しい流れを作ったヴューシャトー・セルタンを訪問する機会に偶然恵まれました。

2002年はとても特徴的な年で、カベルネ・フランが大変優れた熟成をしました。逆にカベルネソーヴィニヨンが良くなかったので、メルロー60% カベルネ・フラン40%と過去10年間になかった比率となりました。仕上がるワインは従って、すっきりとしたストラクチャーと繊細な味わいになるであろう、とのこと。ちなみに98年はメルローの年で、メルロー85%、カベルネソーヴィニヨン10%、カベルネ・フラン5%、と昨年とは全く違う比率。

彼によるとこのシャトーでは、その年ごとに最高によいブドウの仕上がりでブレンド比率が決定されるので最終的なブレンドはビンテージ毎に全く違うモノになる、とのこと。これはニューワールドでは全く考えられない事ですね。


 


シャトー グランジェール


グランジェールのマダム・デュラン

シャトー グランジェール訪問

今回独自で輸入を計画している日本実入荷の優れたサンテミリオンのシャトーが二つあります。今回の最後はその二つの訪問となります。

まずはこのグランジェール。こちらのオーナーはソウルオリンピックで馬術の金メダルを獲得した人。

シャトーのオーナーへ華麗なる変身をしました。一部購入が1995年、その後共同経営を経て2000年ビンテージから完全に所有となりました。

2000年からはボルドー大学教授で最近話題のデュボルデュー氏がコンサルタントをするようになりました。何故シンデレラワインを生み出すミッシェル・ロラン氏ではなくデュボルデュー氏なのか、との問いに「インターナショナルな味わいではなくデリケートな土壌を反映した味わいを考えるとデュボルデュー氏が最高」とのことでした。

畑の場所はシンデレラ的存在のテルトルロトブッフの隣にあり、今後優れたライバルとなることが期待されています。

味わいは確かにしっかりとしたストラクチャーの中にデリケートな風味がある知性を感じさせるワインだと思います。


シャトー プレサック


広大な斜面を持つ畑


オーナー ケナン氏

シャトー プレサック訪問

今回最後の訪問地はここ、シャトー プレサック。

日本実入荷ですが、3年前と今年、東京でサンテミリオン地区の試飲会がSOPEXA(フランス食品振興会)で行われ、とても気になっていたシャトーでした。

ぜひ取り扱いたいと思っていたところ、今回の試飲会会場でオーナーの息子に会うことが出来、シャトー訪問が実現しました。

さて、このプレサックはサンテミリオン・グランクリュ地区の東端にあり、すぐ近隣にあのヴァランドローがあります。

シャトーは丘の上にあり大変に優雅で城壁まで完全に囲った中世王族の素晴らしいもの。畑もシャトーを囲むように美しい斜面で一部段々畑になった30haとサンテミリオンとしてはかなり本格的に大きなものでした。

何故ここまで立派なシャトーで品質も高いものがこれまで紹介されていなかったのかというと、1997年にここを現在のオーナーが購入するまでかなりひどい状態が続いていたから、とのことでした。

新オーナーは元大手家電販売会社ダーティー(日本のヤマダ電器のような所)の元重役。シャトーを持ってワインを造ることが人生の目標だったという、ドリームズ・カム・トルゥー型。夢実現とあって造りに対する情熱は大変に高く、低収量手作業、高い新樽比率そしてコンサルタントにこちらもデュボルデュー教授を迎えて頑張っています。

ちなみにデュボルデュー教授が現在コンサルタントしているのはここと前出のグランジェール、それにトロット・ヴィエイユとシュヴァル・ブランとのこと!

オーナー氏としては新樽100%にしたかったけれど、デュボルデュー教授から「果実味のバランスを良くするために80%に押さえる」ようになりました。

果実味、柔らか味、バランスの大変に整った味わいです。現在ボルドーの輸出業者と交渉中ですのでご期待ください。

 

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