5 「スーパーセカンドって何?」
![]() 1級の中でも有名なシャトーマルゴー |
ボルドー地方ではメドック地区を中心に「シャトー・マルゴー」、「シャトー・ラフィット」、「シャトー・ラトゥール」、「シャトー・ムートン」、「シャトー・オーブリオン」という4つのシャトーが別格の第1特級としてワイン法で認められています。これら4つのワインは品質的にも価格的にも別格ワインとして広く認められています。 この格付けは今を去ること約150年前の1855年にパリで万国博覧会が開催されることになったときにメドック地区とグラーブ地区のオーブリオンのみを対象に5段階の特級ワインに61のシャトーが認定されたのがきっかけです。(シャトー・ムートンだけが唯一この約150年の間に2級から1級への昇格が認められました) ![]() |
さて、この格付けは現在でも絶対的に品質を保証するものなのでしょうか?
1級は確かに別格ですが、2級以下では格付けが既に曖昧な評価の対象でしかなくなっています。(格付けに甘えているシャトーも多いということです)
現実のワインの品質や評価は格付けを超えており、あるいは新たな格付けの評価が様々な専門家達の間で行われています。これは、10数前のフランスでも既に盛んに議論されていました。
3年ほど前から日本のソムリエ達の間で「スーパーセカンド」という言われ方をするワインがあります。
これは特別な1級ワインに継ぐ、または時としてその品質を凌ぐワインのことで、必ずしも2級格付けの中で優れたシャトー、というものではありません。
完全な定義付けをされているわけではないのですが、今日「スーパーセカンド」として話題に上るのは以下のシャトーです。
シャトー・ピションラランド(2級 ポイヤック)ラトゥールの隣
シャトー・レオビルラスカズ(2級 サンジュリアン)ラトゥールの隣
シャトー・デュクリュボカイヨー(2級 サンジュリアン)
シャトー・コスデストゥルネル(2級 サンテステフ)
シャトー・パルメー(3級 マルゴー)
シャトー・ランシュバージュ(5級 ポイヤック)
| 高品質なスーパーセカンド | |||||
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| ピションラランド | レオビルラスカズ | デュクリュボカイヨー | コスデストゥルネル | パルメー | ランシュバージュ |
いずれのワインも1級の同じ年のワインの半額かそれ以下程度の価格ですので、(それでも1万円程度はしますが)品質的にとてもお買い得なワインといえます。
ただ比較的長い名前が多く(特に前4者)そういったことも損をしている原因なのでしょう。ちなみにピションラランドの正式名称は、シャトー・ピションロングヴィル・コンテス・ド・ラランドといいます。ふぅ〜...
また、これらのシャトーのオーナーが持つ別の(より安い)シャトーも技術的な裏付けもあり、お買い得です。
ところでこの「スーパーセカンド」という言い方はどうもフランスでは一般的ではありません。先日たまたまWine Spectator というアメリカの有名なワイン専門雑誌に頻繁に使われているのを発見しました。どうやら、アメリカのジャーナリズムで流行した言葉が日本に輸入されてきたようです。(いかにもありそうなことですね)