美味しいワインを造る人々
美味しいワインの条件によく「凝縮度の高いワイン」という言われ方がします。口に含んだときに薄っぺらくなくふくよかなふくらみのあるワインですね。
良心的な造り手達は1本の樹から出来るぶどうの房を極端にすくなくすることでこの凝縮した味を出すべく努力しています。(そのために利益は少なくなります)
ボルドーやブルゴーニュではぶどうの樹を70cm程度の高さに制限して、1本の樹から10房以下しか実らせません。そして地下深くに根を張らせた高齢の樹から(時として50才以上)ワインを造るのです。
つまり、普通に造れば1本の樹から12本のワインが造れますが、ぶどうの成熟度を上げるために1本の樹からワイン1本以下程度にまで収量を制限するのです。
ところで、気の毒なことに7月1日にブルゴーニュで局地的に突然大粒の雹が嵐を伴って降り出しました。
わずか30分はどの出来事ながらSt Romainの畑では雹プラス山の上に位置する森から強風で飛ばされた木片がもろに畑を襲撃、50%の葡萄の房を失ったとの話です。
良心的に収量制限をしている生産家はさらに収穫が少なくなってしまいました。しかし、このことがさらにぶどうの凝縮度を上げるチャンスでもあります。
98年のムルソーは同じように自然による生産量制限で生産家にとっては厳しい年でしたが出来上がったワインは多くがとても素晴らしい物になったそうです。
今年のブルゴーニュも今後の天候が良くなれば、却ってとても素晴らしい出来になるかもしれません。期待しましょう!