7 「新樽熟成」について
流行の味と伝統の味
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| ボルドー地方の新樽100%の貯蔵庫 樽が白くきれいでいかにも新しい小樽(225L) |
ロワール地方の伝統的熟成樽 大樽の隣に小樽もあるが、こちらも古い |
ヨーロッパで始まったワインも南半球も含め新世界で高品質の素晴らしいワインが造られるようになりました。世界的な生産国の広がりの中で味わいの流行も世界的になって、特にアメリカで流行したスタイルがフランスに逆輸入されるようにまでなっています。
醸造方法の中で、最も世界的な潮流は225Lの樫小樽による新樽熟成でしょう。
ワインを新樽で熟成させることによりスモーキーでスパイシーな風味やタンニン(苦味)、熟成によりヴァニラの香り等が付いて厚みがつき、長期熟成に向くワインになります。
元々はボルドーの特級シャトーの専売特許のような造り方でしたが、最近流行のシンデレラワイン達やスーパー・トスカーナ、そして新世界のブティックワイナリーなどはほとんどが新樽100%熟成です。
ただし、新樽で熟成させるにはぶどうの果実自身に充分なエキスや色素成分などがないとバランスの悪いワインになってしまいます。
また、新樽はとても高価です。世界的に評価の高いフランス製の樫樽は約8万円するそうです。このコストはワインにとってとても大きなものです。
フランスでは禁止されていますが、新世界の安ワインの中にはこの風味をごまかすために、樫のチップを入れたり、樹液のエキスを混ぜたり(!)するところがあるそうです。
流行に左右されない一部の伝統的な生産家の中には新樽を全く使わず、例えば永年使用した大樽でより長期間熟成させることにより、独特のしっかりとした個性のあるワインを造って高く評価されています。
新樽の香りの魅力はもちろん捨てがたいものがあります。
どちらかを否定するのではなく、モダンと古典の良さを両方理解することが奥行きの深い楽しみ方ではないでしょうか?
流行の味わいと伝統的な味わいのワインと飲み比べて楽しんでみませんか?
比較してみたいこの2品
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ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー赤 Saint-Emilion Grand Cru
ボルドーに91年に突然出現し、「シンデレラワイン」といわれたマニアの間で超話題のCHヴァランドローのセカンドラベルです。ファーストラベルはなんと10万円以上しますが、このセカンドならお手頃です!パーカー氏絶賛の完熟味と深い樽香を味わい下さい。新樽100%の代表的味わい。 とても濃い紫がかったガーネットの色調。完熟した果実とタバコやカカオの濃い樽香。深く柔らかな苦味とコクのある重い味わいです。 メルロー75%カベルネフラン20%マルベック5% |
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シャトー・シモーヌ 赤 Ch. Simone AOC Palette 港町マルセイユのすぐとなりに広がる畑がパレットというとても小さな区画のAOCとなっています。このシャトーシモーヌはプロヴァンス地方を代表する優良生産家で、樹齢が何と60年〜100年に至る老樹から時間をかけて造られます。彼の信念は新樽を使用しないことで、大樽で3年熟成させた後にボルドーで1度使用された樽でさらに1年間熟成させた後に瓶詰めします。 僅かにレンガ色の濃い色調。完熟した甘みを感じる果実香がとても熟成した落ち着いた香りの中にあります。洗練された果実味に富んだ味わいです。とても入手困難な逸品。 グレナッシュ、ムールヴェドル、サンソー
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