9 ブルゴーニュワインの(残念な)法則

 「有名な村のワインほどハズレが多い」

 ブルゴーニュのワインは選ぶのがムズカシイ、とよく言われますね。残念ながら事実です。
 これは主に次の3点が原因でしょう。
 
 ●同じ名前で数多くの生産者が全く違う品質のワインを造っていること。(例えばポマールなど)
 ●ボルドーのシャトーに比べて生産者の規模が小さいこと。
 ●ピノ・ノワールというぶどう品種がとても繊細でほんの少しの気候や醸造・保管のちがいで大きく結果が異なること。

そんなことで、期待を裏切られることも多いのですが、逆にあたりのワインに巡り会うと他のワインでは味わえない本当に高貴で繊細な素晴らしい味わいがあり、それだけ通の人がハマりやすいワインです。

 とくに第1の「同じ名前でも造り手によって全く品質が違う」というところが大きな問題です。

 優良なブルゴーニュの造り手のワインはフランスの有名レストランと輸出用でほとんど押さえられてしまっています。
 だから実はパリのスーパーマーケット等で売られているブルゴーニュはほとんどが「名前だけブルゴーニュ」の無個性なワインです。フランスでもスーパーマーケットチェーンはとても巨大です。ところがブルゴーニュは本来家族経営の少量生産でとても巨大流通にのる品物ではありません。
 そこで大手のネゴシアン(仲介業者)が様々な造り手のワインや農家のぶどうを混ぜて商品にして安定供給をしています。ポマールと名の付くワインは勿論ポマール村のぶどうやワインが使われているはずですが、高級品の品質とは全く異なるものです。

 スーパー用に造られるワインはともかく名前の有名な村が中心になります。
 ジブレ・シャンベルタン、クロ・ド・ヴジョ、ニュイ・サンジョルジュ、ボーヌ、ポマール、ムルソー、ピュリニー・モンラッシェ等、といったところでしょうか....

 これらの安物ワインは、残念ながら安定供給が可能なために日本にも多く入ってきています。

 ところが余り有名な村でないものについては、大手流通にのせてもウマ味がないためにそのようなワインが多く造られていません。
 モレ・サン・ドニ、サヴィニー・レ・ボーヌ、サン・トーバン、モンテリ等これらの村のものはハズレが少ないものです。
 また優秀な造り手のワインでもこれらマイナーな村のワインは安いのでとてもお買い得です。

 だから余り信用のないセレクションの店でそれでもブルゴーニュが必要なときは今回の法則で「マイナーな村のワイン」を買うことをおすすめします。

 ただ、一度ヴォーヌロマネ村やピュリニーモンラッシェ村の素晴らしいワインにハマッてしまうとそのジュバクから逃れるのはムズカシイ...

とても小さなブルゴーニュの
典型的家族経営の地下樽貯蔵庫
CHマルゴーの巨大な樽貯蔵庫

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