14 ブルジョア級を極めよう 1
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| フランスの代表的ワイン専門誌 「La Revue du Vin de France」誌 ブルジョア級特集 |
フランスの代表的ワイン専門誌「La Revue du Vin de France」誌がボルドー地方メドック地区のブルジョア級格付けについての特集を組みました。
折角ですから今回と次回はその記事を参考にブルジョア級の話を...
お買い得なボルドーワイン探しにとってブルジョア級は宝の山です。
ただし、何と400余りもあるこの格付けシャトーは、玉石混合で上級の格付けであるグランクリュ(いわゆる特級格付けで1〜5級まである)と互角の実力がある、とされるシャトーと格付けされていないワインと何ら代わりのないものまであるので慎重に選ばなければなりません。
いろいろと誤解の多いブルジョア級を、まず今回は歴史からひも解いてみましょう。
1855年のグランクリュ(特級)格付けは、2000余りあるメドックの優良シャトーの中で僅か60しかありません。
グランクリュの格付けに洩れた優良シャトーのオーナー達は新たな独自の格付けを制定する動きに出たのでした。
1932年ボルドー商工会議所の人達は、1855年の特級格付け外のメドック地区のシャトーで特に優れたシャトーにブルジョア級の名称を付けた格付けを行いました。(ちなみに1855年の公式格付けもボルドー商工会議所によって決定された)
この時は
6つのシャトーがクリュ・ブルジョア・シュペリユー・エクセプショナル"crus bouregeois superiurs exceptionnels"
99シャトーがクリュ・ブルジョア・シュペリユー"crus bouregeois superiurs "
339シャトーがクリュ・ブルジョア"crus bouregeois "となりました。
ところで、この最上位の中で今でも高い評価を得ているのはCHシャス・ス
プレーンくらいです。
それからしばらく経ち、1962年にクリュ・ブルジョア生産者組合というのが設立されました。1932年の格付けを元に優秀な生産家が組合を作ったのです。ここで改めて1966年に格付けの変更が行われました。
この時の格付けで興味深いのが、いわゆるブラインドテイスティング等による試験が行われたのではなく、畑の広さや醸造法によって決定された、と言うことです。この格付けでは101のシャトーに限定されました。
その後、この「クリュ・ブルジョア生産者組合」は拡大を続け、327シャトーが加わり、消滅したシャトーを差し引いて現在419シャトーが加盟しています。
なお、現在ではブルジョア級の中での「グラン・ブルジョア級」などのランクは表記されていません。グランクリュ特級と違って、「過去においてグラン・ブルジョア級と格付けされた」という解釈になっているようです。
(当時樽熟成をしておらず「グラン・ブルジョア級」にならなかったシャトーで現在樽熟成をしているシャトーがかなり多いからでしょう)
1970年代以降は「ブルジョア級」について逆風的な環境が多くなりました。
1972年にそれまで国家によって公式に認められた「ブルジョア級」格付けが取り消されてしまったのです。フランス・ワイン法上の公式格付けはあくまでもグランクリュのみということになりました。
1994年に「ブルジョア級」"crus bouregeois "を商標登録する申請がボルドー地方裁判所によって却下されてしまいました。(その結果ブライエなど他の地域で「ブルジョア級」の記載をするシャトーが登場しました。) 現在「クリュ・ブルジョア生産者組合」はフランス農業省に対してもう一度ブルジョア級の公式再認定を行うよう働きかけています。
(その後この運動が実を結び公式格付けとして認定される事がようやく決定しました。2002年頃交付予定)
いずれにしても、メドックの大変高品質なシャトーはほとんど全てがこのブルジョア級に入っています。消費者としては、ブルジョア級を上手く押さえて、美味しいワインを手ごろな価格で楽しめるようにしたいものです。
次回はワイン専門誌「La Revue du Vin de France」誌が新たに行ったブルジョア級の再格付けについて、特集します。
以上参考文献
La Revue du Vin de France 2001年2月号
Encyclopedie des Crus Bourgeois du Bordelais M.Dovaz著