21 ブルゴーニュの個性 テロワールと生産者
      ジョセフ・ヴォワイヨ テイスティング会にて 

2月17日15時より都内某レストランにて、ブルゴーニュ地方ヴォルネイ村の小規模自家農園生産家、ジョセフ・ヴォワイヨの5代目オーナー兼醸造コンサルタントであるジャン・ピエール・シャルロ氏を交えて試飲セミナーが開催されました。

Volnay村とPommard村(ブルゴーニュ)の位置
ヴォルネイがポマールの南隣だがテロワールの
質は正反対ともいえるほど

ヴォルネイ好きの僕ですが、まだジョセフ・ヴォワイヨに出会う機会がなかったので興味を持って参加しました。

レストランの中で開催された限定セミナーのため、参加者も20名程度とこじんまりとしていて、シャルロ氏の他にフランス側から輸出コンサルタントのディレクター氏も一緒に参加したことなどから、よくありがちな質問が全く出ない一方的なセミナーとならず、ディスカッション形式に近い面白いものとなりました。

そこで供出されたヴォルネイとポマールについて(合計10種ほど)感想を込めて質問してみました。

「本日テイスティングしたポマールについてですが、やはり貴方の造られるポマールには、力強いポマールらしさだけでなく、繊細なヴォルネイの個性を持つポマールになっていると思います。多くのヴォルネイの生産者が造るポマールには、同じように繊細なタッチがあると思いますが、これは土壌だけではなく、隣村でありながら人々のキャラクターの違いがあるのでしょうか?」

シャルロ氏「良い意味でも悪い意味でもよく言われるんだけど・・・
ポマールにも友人はいるし(笑)僕のヴォルネイとポマールの間に造りの違いはありません。ただ、僕のポマールの畑はヴォルネイよりの所に多いので、それによって、ヴォルネイのニュアンスがあるのでしょうかね?」

そこにすかさず輸出コンサルタント氏の一言「ブルゴーニュにおいてテロワール(土壌)の個性よりも生産者の個性が反映されることは最近特に顕著です。一般的にポマール村の生産者は世界中の愛好家から、ポマールのワインはしっかりとしたストラクチャを持っていることを期待されているために重めのワインを造る傾向があります。反対に隣のヴォルネイ村の生産者たちは繊細なワインを期待されているために繊細さを強調した造りになっているのではないでしょうか?テロワールの違いと生産者の個性、これこそがドメーヌ・ワイン(自家農園生産)を楽しむおもしろさだと思います。」

・・・さすがボーヌの輸出コンサルタント。見事な洞察力と感心しました。

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VOLNAY村の入り口