バニュルスからカルカッソンヌへ
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バニュルスワインを求めて
今回の旅一番の目的である甘口ワインの銘醸地南仏のほとんどスペイン国境の地、バニュルス地区を訪問しました。 地中海を臨むこの地区はとても美しい光景が続きます。冬でも温暖な気候に段々畑のとても険しい土と石の多い畑です。この険しさは、コート・ロティやエルミタージュの畑を思い出しますが、地中海の光景がより開放的な雰囲気を演出します 当然、機械による作業は出来ず、全て手作業による栽培となります。ぶどうは添え木や針金を一切使わない株仕立て(シャトーヌフ・デュ・パープと同じ)となっています。 この地区では、甘口に仕立てるとバニュルス(赤・白)辛口に仕立てるとコリウール(赤のみ)となります。特にバニュルスは世界的に見てもとても稀少な甘口の赤ワインでチョコレートに最高の相性を見せます。 ドメーヌ・レクトリー訪問 ほとんど日本に紹介されていないワイナリーですがフランス国内の評価がとても高いワイナリーでしたのでとても興味があり、今回コンタクトをとって訪問しました。 訪問に当たってはオーナーのパルセ氏が直接応対してくれました。 彼は現在のフランスワイン法A.O.C.に対するプロテスタントです。この地域では辛口白ワインがA.O.C.として認められていません。ところが彼の所では地域の固有品種グレナッシュ・ブラン種を使って新樽発酵、熟成させた素晴らしい白ワインが出来ます。実際このワインの評価は高く、ヴァン・ド・ペイ(地酒格付け)ながら赤のA.O.C.コリウールと同様に市場で100F.F.近い価格で取り引きされています。この価格はボルドーのブルジョア級格付けに相当する価格であり、大衆ワインの生産地であるラングドック地方としては驚異的なことです。 「品質を保証するのにA.O.C.はもはや必要ない。制度自体が既存の習慣を守るために存在してしまって、新しい技術や品質の良いワインのためになっていないのが残念だ。私はもはやA.O.C.であるとかどうとかと言うこととワイン造りに関しては違う次元でおこなっている。ただしよい意味での伝統とか、テロワール固有の味わいということについてはとても重視している。」と熱心に語ってくれました。 試飲は辛口白のVin de Pays,ロゼのVin de Pays,赤のコリウール、そして甘口のバニュルスを飲みました。 どれもとても素直な味わい、繊細さがあり、赤の辛口コリウールも樽熟成ながら軽く繊細な味わいで地中海の魚やオマールエビにも良い相性がある、というオーナーの説明通りのワインでした。 ドメーヌ・マス・ブラン訪問 バニュルスの名前を世界的に高め広めることに貢献した偉大なワイナリーです。 先程訪問したレクトリーとは親戚関係にあります。 こちらは、かなり個性的でスパイシーな味わいを旨としています。古来の品種グレナッシュだけでなく、シラーやカリニャンといった個性ある品種を積極的に使用しています。 パリの有名シェフとこの地方のワインと料理について積極的に紹介して世界的に広めることに貢献しました。 また、スペインのシェリー酒の醸造法「ソレラ・システム」を甘口のバニュルスに取り入れたのも大きな特徴です。 ここでも辛口赤のコリウール、甘口のバニュルス白(若干のマスカットをブレンド)、バニュルス単一ビンテージ、バニュルス・ソレラを試飲しました。 自慢のバニュルス・ソレラはとても個性の強いワインでハマとクセになりそうですが、マデラ化した味わいは好みがとても現れるところだと思います。
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レストランから眺めるコリウール港の風景
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コリウールの名物レストラン「ラ・バレット」にて
バニュルスの故郷、コリウールの村で最高のレストラン「ラ・バレット」で食事をすることが出来ました。この地区唯一のミシュラン★付きのレストランです。 偶然、フランスの超大物映画俳優、サミー・メセリー(タクシーの主役)やジェラール・ドパルデューたちが隣で食事をしている、というラッキーなオプションが着きました! 本日のメニューです。 前菜 副菜 主菜 ソムリエお勧めワイン アペリティフ バニュルス甘口白 コリウールの赤ワインは、繊細で酸が柔らかく、タンニンも強すぎず魚との相性がとても良いバランスの優れたワインでした。 このレストランのソムリエが今日のメニューにはぜひ地元の辛口赤コリウールを合わせてみてくれ、といったのが良く判る面白い赤と魚、オマールエビのまりあーじゅでした。
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![]() 世界遺産 カルカッソンヌにも寄りました |