6月21・22日 lundi et mardi ジアンとサンセール訪問
Dsc00037.jpg (18280 バイト)
ようやく着いた、ジアンの工場

Dsc00043.jpg (16183 バイト)
直売所、まるでスーパーマーケットのよう

Dsc00046.jpg (14687 バイト)
こんなお皿を買いました。

Dsc00072.jpg (18166 バイト)
丘の上にあるのがサンセールの村

Dsc00056.jpg (12034 バイト)
サンセール村の中

Dsc00068.jpg (14777 バイト)
サンセールの村から見える一面のブドウ畑
クリックで動画(セキュリティ云々の警告が出る事がありますが問題ありません)

Dsc00064.jpg (9490 バイト)
サンセールの黄昏

 


 昨夜パリに着きましたが、早速都会の喧噪を後にして焼き物の村、ジアンに行くことにしました。フランスは、もちろんワインの国として有名ですが、それだけでなく様々な名産品があります。
 リモージュやセ−ブルをはじめとした磁器や陶器もその一つです。今回は、パリから比較的近い、と言うこともあってロワール河沿いにある村ジアンの工場を訪問する事にしました。

 パリから再びレンタカーを借ります。今回は、ようやくフランス車ルノーメガーヌでした。日本車でいえばスパシオみたいなやつです。ポルトド・オルレアンズという入り口からペリフェリック(首都高速環状線)にのり、すぐ高速道路A6にのります。
 ここで少し道を間違えてしまいました。地図上では、A6をオルリー空港までのり、そこからまっすぐ国道にのって進むのが最短距離だったのですが、まだ町中だったので国道は信号の連続でいっこうに進みません。田舎道だと100km以上で進むので、高速道路とあまり変わらないのですが、町中の一般道と140km/h以上の高速道路ではえらい違いです。そこでもう一度高速に乗り直してジアンまで50kmほどのところで降ります。将来的にはこの高速道路はジアンのすぐそばまで通ることになるそうです。そこから先もかなり判りにくい道でしたが、何とかパリから2時間ほどでジアンの村に着きました。
 村のインフォメーションで確かめると村の中心地から来るまで5分ほどで工場がある、とのことで実際すぐに見つかりました。早速工場に行くと小さな博物館があります。そこには、1800年代の磁器が展示されていました。かなり日本の有田焼などの影響を受けている感じです。

 さて、フランスの磁器工場に行く一番の楽しみは、実は工場の荷ずれ品直売所にあります。リモージュをはじめとしたフランスの磁器は、仕上げに非常に厳しいチェックをしているために、ごくわずかな模様のずれや傷などがあるとそれだけで荷ずれ品となります。これをプルミエショワといいますが、そのようなものは通常出荷するわけにいかないので、工場の隣で直売するのです。これは普通に見るとほとんど見分けの付かない商品ばかりです。それが、市価の約半額、つまり日本の正規品の約4分の1くらいの値段で買えてしまいます。家庭で普段使いにするには全く問題がないので、僕はこれらを買い集めるのが趣味になっています。
 以前リモージュのベルナルドにそれとは知らずに行ったときに小さな直売所があるのを発見して以来、虜になりました。そこは本当にプレハブみたいな粗末な場所に、のみの市みたいにして一級品を日本で買うと何万もするようなものがゴロゴロと転がっていました。今回のジアンはそれに比べると、スーパーマーケットのようになっていて、立派に商売をしているような感じでした。おそらくアメリカ人らしい人たちがゾロゾロと買い物をしていました。探しものをするように眺めていると、次から次と工場から、チェックで落とされたものがカートに乗って運び込まれてきています。これも正規品として売られるものの質を高めるための手段なのです。ちなみにそれら2級品には、銀色で小さな印が裏に付けられています。今回も20cm位のお皿(日本で\5000位のもの)が70FF前後であったのを10枚ほど購入しました。おそらく日本で目にしないシリーズもあるようです。これらは、我が家のホームパーティーを飾ることになります!是非一度訪問してみて下さい。

 ジアンの工場での買い物が終わると、次にロワールの繊細なワインを生産する地域、サンセールに行くことにしました。今回、旅の終わりにジアンに行くことは前から密かに決めていたのですが、その後は、まっすぐパリに戻るつもりでした。そのことをパリに長く住む友人に話したところ、「ジアンまで来たなら是非サンセールに行けばいいじゃないか。あそこはジアンから車で1時間ほどだし、とてもきれいなところだよ。」とのこと。そこで、電車でジアンを往復する予定からレンタカーでジアン経由サンセール一泊に変更したのです。その結果パリの時間がほとんど無くなりましたが、まあ、パリは一年間住んでいたところだから、行ったことのないサンセールに是非行ってみようということになったのです。   
 ジアンからは、まずロワール河沿いにNeverという村を目指していくと、しばらくは牧草地や麦畑です。1時間ほどして緩やかな長い坂道を越えると丘陵地帯一面にブドウ畑が開けてきます。僕は、今までブルゴーニュ、ボルドー、ローヌや、ドイツ、カリフォルニアも見てきましたが、緩やかな丘陵地帯が見渡す限り360゜全てブドウ畑というパノラマは、ここサンセールが初めてです。そこはサンセール村の手前の村で、ここからAOC(原産地呼称)サンセール、つまりサンセールと名乗ることの許されて地域にはいるのです。サンセールの村は、そこから約10分ほど、ちょうど小高い丘の上にあります。

 サンセールの村に着き、程良い景色が見える場所があったので、そこに車を止めて景色を見に行こうとすると途中の家の地下のカーブ(酒庫)で二人のおじさんが半分酔っぱらって気持ちよさそうにしている姿が見えました。おそらく、地元の栽培業者とお友達、という風です。日本人を見るのが珍しいのか、こちらを覗いていました。ちょうど良い機会だと思って、「ボンジュール!」と声をかけ、「この付近でよいホテル・レストランはありませんか?」と訪ねてみました。やはりこういうのは地元の人に訊いてみるのが一番良いのです。すると、二人で顔を合わせて、「そんだったら、ホテル・パノラミックがいいだろうね。ホテルのすぐとなりがレストランだよ。」と教えてくれました。
 そこで、おじさんの教えてくれた道順で行ってみると、小高い丘の斜面に造られた、まさしく絶景のパノラミックなホテルでした。隣のレストランの名物料理「鳥の赤サンセール煮込み」もダイナミックで美味しい、いかにも地方の名物料理といった感じで、ピノ・ノワールで繊細に仕上げられたサンセールの赤ワインと良いマリアージュでした。

 

 さて、2週間にわたった今回のフランス紀行もようやく終わろうとしています。パリの街並みをほとんど楽しめなかったのは少し残念でしたが、ローヌ、ボルドー、ロワールとブドウ畑に囲まれた様々な地方やスペインのバスク地方はとても和やかで楽しいところでした。この紀行をご覧いただいた皆さまに感謝すると共に、次回の旅の参考に、もしくは一緒に旅行の空気を楽しんでいただけたとするならば、本当に楽しい思いで一杯です。また、2週間もの間出荷を休んでしまって注文をお待ちいただいているお客様の皆さんにも本当に感謝です。これに懲りずにまたやってみたいと思います。

ありがとうございました。

エールフランス成田行きの機内にて。

(了)

紀行トップページに戻る
Wine Goodsホームページに戻る