ポルトガル ワイン 
イギリス貴族の間で、長い間大変に親しまれているのがポルト酒。ポルト酒を語るのは、英国紳士のたしなみともいえるのです。甘くアルコールが高く永い余韻を持つ味わいは、食後にチョコレートや葉巻と楽しみたいワインです。

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ポルト酒 

ルビーポート

テイラーズ ファイン・ルビーポート  

NV \2,180 発注本数 本 

 

 ポルトガルの代表酒。愛すべき、甘口のルビーポート。酒精強化で赤ワインにブランデーが添加されています。
アルコール度20%デザートやナイトキャップに最適の気軽かつ本格的ワインです。

「ポルト酒界のシャトーラトゥール」と呼ばれるのがテイラーズ。
すなわち正当派で、しっかりとしているということでしょう。
気軽に楽しめるルビーポートですが、テイラーズならば安心して親しめます。
テイラーズは、1962年の創業当時から現在まで、パートナー(共同経営者)一族によって経営されており、一度も他社の傘下に入ることもなく、常に最高のポートづくりに従事しています。

トゥリガ・ナシオナル

ビンテージ・ポート

世界最高の酒精強化甘口ワインといえば、ビンテージ・ポートとなるでしょう。英国資本で世界中に広まったこともあり、イギリス貴族の間で特に楽しまれています。アガサ・クリスティーの戯曲の中でも効果的に登場します。

キンタ・ド・ノヴァル シルヴァル・ヴィンテージ・ポート

2000年375ml \6,180 発注本数 本 

1995年750ml \8,680 発注本数 本 

 キンタ・ド・ノヴァルはポートの中でも銘家として有名。
世界最高の酒精強化甘口ワイン。

 厳選された優良な区画から収穫される葡萄を使用し、特別によい年だけがビンテージポルトとして認可され、無濾過で瓶詰めされます。
シルヴァルは、キンタ・ド・ノヴァルが所有する小さな区画。
これも、良年のみリリースされます。18ヶ月間樽熟成後、瓶熟を続ける為、抜栓時にデキャンタージュが必要です。
複雑味、凝縮感に加え、豊潤な果実の味わいから生まれる華麗なスタイル。ポートとしては、比較的若いうちから楽しめるのがシルヴァルの魅力。

トゥリガ・ナシオナル 

フォンセカ キンタ・ド・パナシュカル ビンテージ・ポート

1996年 \8,680 発注本数 本 

  キンタ・ド・パナシュカル農園はフォンセカの最も代表的な葡萄園であり、その生産の一部が“単一畑のヴィンテージ・ポート”として選ばれました。
樽熟成約2年、その後瓶で熟成されます。
特別によい年だけがビンテージポルトとして認可され、無濾過で瓶詰めされます。一般的に高価なビンテージポートも、
90年代の若いものならば、値頃感のある価格で飲むことができるのです。

トゥリガ・ナシオナル 

テイラーズ ビンテージ・ポート

1997年 \9,980 発注本数 本 

世界最高の酒精強化甘口ワイン。 特別によい年だけがビンテージポルトとして認可され、無濾過で瓶詰めされます。大変な長期熟成のポテンシャルがある、英国貴族の為のポルト酒です。
大量の澱があるのでご注意ください。
テイラーは、数多いポルトの中でも、正当派中の正当派。「私の中でテイラーは至高の位置を占めている。私はしばしばテイラーをラトゥールになぞらえてきた。その力強い個性、たくましさ、長い歳月を生き抜いていく素質と可能性。そして、そのワインの性質にあたかもラトゥールを思わせるような力強さを与えているのが、他の追随を許さないテイラーの個性である。」と高名なワイン評論家マイケル・ブロードベント氏は語ります。

トゥリガ・ナシオナル 

 

アガサ・クリスティ戯曲『蜘蛛の巣』をめぐる
英国人とポルト酒のお話

随分と前になりますが、ある劇団で『蜘蛛の巣』上演の際に、下記原稿を寄稿しました。
せっかくですので、お暇な時にお読みください。



その1 「ああ、これが本当のワインというものだ」(ローランド卿)

   この劇を観てもよくわかることですが、英国人は世界で最もワイン好きな民族です。 ただ、ワインに対する意識は普段から身近にワインと親しんでいるフランスやイタリアの人々と少し違いがあります。

 ぶどう栽培地域の一般的に北限といわれる北緯50度を超える英国では、ワイン自体の生産がほとんどできません。しかし中世の一時期、フランスのボルドー地方が英国領だったこともありワインは貴族をはじめとしたスノッブな人々の間で珍重され続けているのです。 現在でも銘醸ワインのコレクションが集まるのは英国が一番ですし、パリの有名なワイン専門店が実は英国人が経営者だったりするのです。

 蘊蓄(ウンチク)好きの英国人のこと、ワイン研究も大好きで、世界で一番難しく権威のある資格「マスター・オブ・ワイン」(世界で約200人のみが資格を持ち、日本人はまだ一人も合格していません)も英国の協会が創設し、認定しています。ワインを高貴な飲み物として世界中に広めたのはフランス人よりも英国人の深い愛情によるところが大きいと言えるでしょう。
その2  英国人とポルトワインの永い関係
  英国人とポルトガル産ワインとの関係は、12世紀にさかのぼります。
このころポルトガルの漁師達が英国の海岸近くまで鱈を採りに出かけていました。その際に英国の羊毛とポルトガルのワインが物々交換として交易されるようになったのです。

その当時のポルトガルワインは全て辛口のテーブルワインでした。残念ながらその味わいは現代のワインよりも荒々しかったために、その頃英国領であったフランス・ボルドー地方の高級シャトーワインの優雅な味わいと比べて、あまり人気の高いものではありませんでした。
英国は、その後ジャンヌ・ダルクの登場などにより、英仏戦争に敗れてボルドーを手放し、フランス産ワインの入手が困難になります。また、ちょうどこのころポルトガルでは、発酵途中のぶどう果汁に少量のブランデーを添加する事で、荒々しい味わいのこの地のワインがとても滑らかな甘口に変身する事が発見されました。
この魅惑的な甘口ワインはたちどころに英国貴族達の間で大流行となったのでした。
その3  大英帝国の躍進とポルトワインの普及
 英国貴族達の間で大流行となった魅惑的な甘口のポルトワインは当然のように英国商人達のターゲットとなります。インドにおいて紅茶葉を独占したように17世紀以降の有名銘柄ポルトワインの製造はほとんど英国資本によって行われることになりました。現代においてさえ、有名銘柄にポルトガルのラテン系ではなく英国系のブランドが多いのはこの事からです。
「蜘蛛の巣」で登場するダウズDaw’sは1798年の創設、コックバーン・スミスCockburn Smithesは1815年に創設された英国資本の名門です。

 英国資本のポルトワインはその後、大英帝国の躍進と共に世界中に広まりました。明治時代の末期、日本で「赤玉ポートワイン」が発売されたのもその当時ワインといえば甘口のポルトが連想されたからでしょう。
現在でもフランス料理のお洒落な食前酒や食後酒としてポルトワインは親しまれています。
その4 「それが君の鑑定か?2番がスーパーの安ワインね…」
(ローランド卿)

 英国を始めとした西欧では、友人を家庭に招く際、ワインとの選択はとても大切なテーマ。その家庭のセンスが問われるからです。そして食後に「高級なポルト・ワイン」を振舞うことがホストの大切な役割といわれています。

 また、銘柄を隠したブラインドでワインを当て合う、というのも知識や教養を競い合うスノッブな英国人のいかにも好きそうな余興、といえるでしょう。現代でいえば、さしずめ100万円の高級ワインと2千円のワインを利き分ける「人気者でいこう」みたいなものです。

ところで、戯曲「蜘蛛の巣」のなかで、ポルト酒の27年とか42年が登場するのは、ビンテージ・ポルトが優良年だけに限定して造られる最も高級なワインだからです。もちろん高級専門店でしか購入できません。それに対してノン・ビンテージのルビー・ポルトはスーパー・マーケット等で気軽に買える普及品です。
劇中では、スノッブで物知り顔をする英国紳士を皮肉っていますが、大目に見てあげてください。ブラインド・テイスティングはプロでも大変に難しいもの。特に普段目の見える私たちが突然目隠しをされて、五感の大事な一部を奪われた状態だと感覚のアンバランスもあり麻痺状態に陥りやすいのです。判らなくても判らないと言えない彼らのメンツも純粋な感覚を更に狂わせていったことだと思います。
 
さて、いずれにしても今宵、難しい事を考えずに英国人の愛したポルトワインの甘い魅惑的な味わいを純粋に楽しみ、感慨をより深いものにしてみませんか?



 

 

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