少し古いお話ですが・・・、2000年6月東京で開催された世界ワイン博覧会VINEXPOで3日間に渡りCHモンテュスのオーナーであるブリュモン夫妻と親しくお話する機会がありました。
最終日6月8日のパーティー会場でも一緒になり、和気藹々とした中でマダム・ブリュモンからついにあのトム・クルーズにまつわるお話を伺うことが出来ました。(それまではムッシュとまじめなワインの話ばかりで訊き出せなかったのでした。)折しもトム・クルーズ氏がミッション・インポッシブルⅡのプロモーションで来日中であり、そのことを告げると彼女はその偶然にとても驚いて彼らにまつわるお話を教えてくれました。
トム・クルーズとの出会い
CHモンテュスのあるフランス・マディラン地方はボルドーから更に南西に下がったピレネー山脈の近く(もはやスペインに近い)です。ここから程遠くないところに、この地方で唯一(というよりフランス西部唯一)毎年ミシュランの三ツ星に輝くシェフ、Michel Guerard
ミッシェル・ゲラールのレストランがあります。
ブリュモン夫妻はよくここのレストランで食事をするのですが、数年前のある日夫妻が普段通り食事をしていると、突然トム・クルーズと
前妻N.キッドマンがパリから700km以上離れたこの片田舎のレストランに登場したのでした!
この時ワイン造り一筋のご主人ムッシュ・ブリュモン氏は誰が来たのかご存知でなく...平然としていたようですが、マダムを始め、食事をしていた若いカップルたちは一瞬にして全ての動きが止まってしまい、その人達の全ての目だけが同じ一点に集中し彼らが着席する動きを追っていったそうです。
実はトム・クルーズとニコール・キッドマンは、大変な美食家であると共に、ワイン愛好家なのです。
そんなわけで彼らはわざわざこの世界的に有名なシェフの野鳥料理を食べに遙々訪れたのでした。
そしてこのディナーに彼らが指名したワインが、この地方最高の造り手としてこちらも世界的に有名なブリュモン氏の”シャトー・ブスカセ ヴィエイユ・ヴィーニュ”だったのでした。地元の最高の料理に地元最高の造り手のワイン、と言うわけです。さすがグルメの二人、鉄則をはずしません。
この時、気がきくソムリエ氏がトム・クルーズ氏に「本日のワインを造られたのは、実はあそこで食事をされているブリュモン夫妻です。」と紹介があり、劇的な交際が始まりました。
以来、トム・クルーズはこの地を訪れると(有名な自家用ジェット機「ガルフストリーム」で)必ずシャトー・モンテュスとシャトー・ブスカセを訪問するようになり、時にはこのシャトーに滞在することもあるそうです。2002年来日時のTVインタビューでも、彼がChモンテュスのボトルを持って自家用ジェットの脇に立つシーンが放映されていました。
ちなみにその有名レストラン(ホテル兼レストラン)の名前は
LES PRES D'EUGENIE ( Michel Guerard )
40320 EUGENIE- LES BAINS
TEL 58-51-19-01 FAX 58-51-13-59
スペシャリテは野鳥にこの地方の特産品のトリュフ!とアヒルのフォアグラ!
勿論シェフご自慢の自家製ハーブを絡めてつくられるそうです。
レストランだけでなくホテルのハーブエステも最高、です。
パリからTGVボルドー経由MONT DE MARSAN駅下車(ここまで約6時間)そこからタクシーで30分ほどのところです.....
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