プティットメゾン・セレクション ボジョレー・ヌーボー2021
正統的オーガニック・ヌーヴォーを中心に
晩熟、クラシック
洗練されたスタイル
2021年を味わう、とても美味しい
『テロワール・ヌーボー』
乾燥した最高環境で収穫!
・飲みやすさ
・果実感
・ナチュラル感
・本格感
このそれぞれ4つの観点から優れたものを選んでいるので、飲み比べる楽しさも感じていただけます。
大手の業者が造る大量生産品は地元の栽培農家の大量品や余分なぶどうが回されてしまいます。選び方のポイントは、地元ブルゴーニュ、ボジョレー地区の、特に優れた生産家のヌーボーを選ぶべきです。ヌーボーなんてどこも同じ・・・なんてことは決してありません。「ガメイは、完熟させてこそ真価を発揮します。そのためには樹齢の高い樹が必要ですし、収穫を遅らせなければなりません。」(ルー・デュモン仲田氏談)
-->2021年現地情報 ボジョレーワイン委員会 プレスリリース [BEAUJOLAIS]
ぶどうの成熟レポート
ボジョレーのワイン畑で2021年ミレジムは、気候的危機に関わらず現状では順調に成長
2021年第一四半期は、通常よりやや高い平均的な気温(+0.4℃)、やや多めの降水量(例年に対して+18㎜)、56時間という多めの日照時間に特徴づけられる。この条件は、例年と比べて平均的なブドウの発芽を導いた。平均的に4月5日ごろに起こったが、これは1993年以降の平均からすると2日早かった。この段階では、2021年ミレジムは2020年に比べると6日ほど遅く、2019年に比べると3日、2018年と比べると8日早かった。
4月はとりわけ寒く(2001年以降もっとも寒く、通常に比べ平均気温より2.1℃も低かった)、雨が多かったが(+6mm)それでも日照時間は十分あった(+60時間)。5月もまた、きわめて寒冷で(平均以下の4.6℃は、1959年以降、4番目に寒い5月であった)とても雨が多く(157㎜、これは1983年以降2番目に雨の多い5月)そして、日照時間はそれなりにあった。(+2%の日照時間)
寒い2ヵ月が続き、開花は遅めに始まった(平均6月9日)が、これは1993年以降の平均開花日からすると7日ほど遅かった。この段階では、ブドウの木は2019年に比べると1日遅く、早熟のミレジムであった2020年に比べると20日遅かった。
6月の上旬の特に暑い気候条件のために、開花期間は短く、早熟なものも含め7日ほどだった。これは1993年の観測以来明らかに平均より短かった(平均は9日)。 平均して6月16日頃に開花期間を終えたという点は、2019年と同様。6月の初めは気温が上がって雨も降り、植物の急速な成長を引き起こした。
降霜や霰による影響を考えると、2021年ミレジムは収穫量が平均より少なくなることが予想される。しかしながら5月、6月の降水量は、ブドウ畑の衛生状態には影響せず申し分のない状態。
まさに、どこを見るにつけても美しいブドウ畑です!
メゾン・ルーデュモン 仲田晃司氏のレポート
7月の平均降雨量は4mm/日で、雨がちな天候が続きました。
また、平均気温は13~23℃と7月としては相当低めでした。
8月9日頃からようやく晴天が続きましたが、たまに豪雨があり、 今のところ月平均としては7月と同じ4mm/日で推移しております。 この7~8月の多雨によって、ボージョレ全域でカビ害、特にオイディウムがさらに広がりました。
ただ、毎年毎回同じようなことを書いて恐縮ですが。。、
私の区画は標高400メートルの高台斜面にあり年中強い風が吹いているため、 雨が降っても、カビが発生する前に乾いてくれるのです。 また、前回お伝えしましたように大部分のぶどうがミルランダージュ(非常に凝縮した小粒のぶどう)なのですが、 このミルランダージュというのは、粒の密集度が低いため房はスッカスカに見えます。
このスッカスカの部分に、風が良く通ります。
そのような効果で、私の畑はミルデューやオイディウムといったカビ害を免れております。 場所によってはカビ害によって葉がすっかり落ちてしまった可哀そうな畑をよく見かけるのですが、 私の畑の葉は青々と生い茂っております。 少なくともこの点については胸を張って、安心してください☺ とお伝えしたいと思います。 ボージョレ全域でぶどうの実が少なく熟成が進んでおりますので、収穫開始予定日は9月15日頃に早まるのではないかと思います。
私たちは種が完熟するまで待ちますので、当初の予定通り9月末を予定しています。 収獲が完了し醸造が一段落しましたら、またご報告申し上げます。
2021年8月26日
メゾン・ルー・デュモン
仲田晃司
